第9回 8月9日 「夜の音楽」 川かんじょう
- 2016/08/10
- 16:56
第9回 いずのくにクラシック、今回お届けした曲をご紹介します
今日は最初に、先日亡くなられた中村紘子先生を偲び、紘子先生の演奏の中でも特に私が好きなラフマニノフの協奏曲を・・・
ラフマニノフ作曲 パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 より 第16,17,18変奏
中村紘子(ピアノ)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ロシア国立交響楽団

先生には、マスタークラス、またコンクールにて演奏を聴いていただける機会がありました。
そこで身に余るお言葉と評価をいただき、水戸市・佐川文庫でのリサイタルにもご推薦をいただいたこともあり、私にとって初めてのソロ・リサイタルとなりました。
現在、トークを含んだコンサートを多くこなしておりますが、そのきっかけとなったのは紘子先生であります。
佐川文庫でのリサイタルの際、「トークを入れてね」とおっしゃられ、そこで初めてお話し付きのリサイタルをさせていただいたのです。
慣れておらずガチガチで、やっとの思いで紙をそのまま読み上げるようにして話していたことを懐かしく思います。
今や、そのトークの部分が発展するようなかたちで、このラジオの番組までさせていただいていることを思うと、不思議なものですね。
紘子先生の見られていた世界、そして常に時代の先を先を読まれておられたことに、改めて驚くばかりです
ピアニスト=中村紘子さん といっても良いほど、圧倒的な輝きと美しさを放ち、ピアニストが憧れの存在としてあるときに、まず紘子先生の姿が思い浮かぶでしょう。
戦後、日本がまだまだ貧しく、世界に追い付け追いこせと必死になっていた時代、今とは違ってピアノが一般的に触れにくい世界にあった頃から第一線で活躍されてこられました。
「ピアニスト」の代名詞ともいえるほどであったと思います
テレビ・CMにも登場され、お茶の間にもクラシック音楽を広めて下さりました。
私も幼い頃から見ていたことを思い出します。
著書も何度も読み返し、特に演奏の前で弱気になっている時は、数々の豪快なエピソードから勇気もいただいたりしております。
日本において数少ない「コンサート・ピアニスト」であられました。
そして、日本の音楽界、特にピアノ界は紘子先生がおられたからこそここまでの発展をしたともいえると思います。
浜松国際ピアノコンクールを世界の超一流のレベルに引き上げられ、毎年国際的に活躍する音楽家を招かれ、上質な講習会も開催されてこられたこと。
そして、様々な国での審査や国際交流の場においても、若手の音楽家に絶大なご支援とチャンスを与えて下さりました。
「代役」にて埋めることの出来ない唯一人の存在、それが中村紘子先生であるでしょうか。
今年の2月、浜松国際ピアノアカデミー20周年記念のパーティーの席にてお会いしたのが最後の機会となりました。
留学生活を終え、先生に改めての御礼と、近況をお伝えしたい・・・と思い続けていた私にとって、なんとかその念願を果たすことが出来ました。
それから、、あまりに早いお別れ・・・・
まだまだお元気で、これからもご活躍をされると思っていた矢先の訃報でした。
先生のお力ならば、今後何十年、いや百年先でもお元気にピアノを弾かれているようなイメージをどこかで抱いておりましたので、中村紘子先生が亡くなられた、という現実が信じられず、いまだ呆然としております。
大きな大きな光を失ってしまった今、それでも先へと進んでいかなければなりません。
紘子先生もきっと、「まだまだ、もっと強かにやらなきゃダメよ!!」とおっしゃっておられると思います。
先生からの激励を思い浮かべながら、さらに研鑽をつみ、そして発展させていかなければ、との思いを強く抱きます・・・
中村紘子先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
今日のテーマは
夜の音楽
ラヴェル作曲 夜のガスパールより 「スカルボ」
ジャン・イヴ・ティボーテ(ピアノ)

四日町のベイスターズさんのリクエストにおこたえして
ショパン作曲 夜想曲第20番 レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ 嬰ハ短調
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

ブラームス作曲 グルダ編曲
子守歌 "Guten Abend"
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)

そして
「いずのくに音アルバム」
今日は
神島地区に伝わる奇祭 川かんじょう
風景はこんな感じでした


毎年8月1日の夕刻、神島区民が協力して行い、「川かんじょう」というのは、約3m四方の竹枠に麦カラを敷き詰めて、厚さ1mほどの筏に、長さ5m〜6m以上の松明(たいまつ)を立てたものです。 -伊豆の国市観光協会ホームページより


神益麻志神社の下辺りまで運んで松明に火を付け、10人ほどの若者があやつり、「ウ、ウ、ウワハ(ヒャ)イ」と囃(はやし) 対岸にいる子どもたちはこれを受けて、「ウ、ウ、ウワハ(ヒャ)イ」と答えます。これをくり返し、神島橋の下流まで約1kmを流します。 -伊豆の国市観光協会ホームページより



狩野川の水霊をしずめ、水難者の供養、地区の安全を願う行事です。 - 伊豆の国市観光協会ホームページより
今まで伊豆の国市にいたはずなのに、昨年まで知らなかったこのお祭り
昨年、そして今年のポスターがとっても奇抜で強烈に印象に残っておりました。今年、ようやく見ることが出来ました!!
橋と川からの掛け声がこだまし、川にうつる松明の明かりも幻想的で美しかった
また来年以降も見に行ってみたいなー と思います。
思い浮かんできた曲は・・・
西村朗作曲 三つの幻影より Ⅲ.祈祷
高橋アキ(ピアノ)
次回の放送は 8月30日(火) 14時~ です!
都合により、少し間が空きます。
テーマは
夏の午後
お楽しみに~~~
京子

今日は最初に、先日亡くなられた中村紘子先生を偲び、紘子先生の演奏の中でも特に私が好きなラフマニノフの協奏曲を・・・

中村紘子(ピアノ)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ロシア国立交響楽団

先生には、マスタークラス、またコンクールにて演奏を聴いていただける機会がありました。
そこで身に余るお言葉と評価をいただき、水戸市・佐川文庫でのリサイタルにもご推薦をいただいたこともあり、私にとって初めてのソロ・リサイタルとなりました。
現在、トークを含んだコンサートを多くこなしておりますが、そのきっかけとなったのは紘子先生であります。
佐川文庫でのリサイタルの際、「トークを入れてね」とおっしゃられ、そこで初めてお話し付きのリサイタルをさせていただいたのです。
慣れておらずガチガチで、やっとの思いで紙をそのまま読み上げるようにして話していたことを懐かしく思います。
今や、そのトークの部分が発展するようなかたちで、このラジオの番組までさせていただいていることを思うと、不思議なものですね。
紘子先生の見られていた世界、そして常に時代の先を先を読まれておられたことに、改めて驚くばかりです
ピアニスト=中村紘子さん といっても良いほど、圧倒的な輝きと美しさを放ち、ピアニストが憧れの存在としてあるときに、まず紘子先生の姿が思い浮かぶでしょう。
戦後、日本がまだまだ貧しく、世界に追い付け追いこせと必死になっていた時代、今とは違ってピアノが一般的に触れにくい世界にあった頃から第一線で活躍されてこられました。
「ピアニスト」の代名詞ともいえるほどであったと思います
テレビ・CMにも登場され、お茶の間にもクラシック音楽を広めて下さりました。
私も幼い頃から見ていたことを思い出します。
著書も何度も読み返し、特に演奏の前で弱気になっている時は、数々の豪快なエピソードから勇気もいただいたりしております。
日本において数少ない「コンサート・ピアニスト」であられました。
そして、日本の音楽界、特にピアノ界は紘子先生がおられたからこそここまでの発展をしたともいえると思います。
浜松国際ピアノコンクールを世界の超一流のレベルに引き上げられ、毎年国際的に活躍する音楽家を招かれ、上質な講習会も開催されてこられたこと。
そして、様々な国での審査や国際交流の場においても、若手の音楽家に絶大なご支援とチャンスを与えて下さりました。
「代役」にて埋めることの出来ない唯一人の存在、それが中村紘子先生であるでしょうか。
今年の2月、浜松国際ピアノアカデミー20周年記念のパーティーの席にてお会いしたのが最後の機会となりました。
留学生活を終え、先生に改めての御礼と、近況をお伝えしたい・・・と思い続けていた私にとって、なんとかその念願を果たすことが出来ました。
それから、、あまりに早いお別れ・・・・
まだまだお元気で、これからもご活躍をされると思っていた矢先の訃報でした。
先生のお力ならば、今後何十年、いや百年先でもお元気にピアノを弾かれているようなイメージをどこかで抱いておりましたので、中村紘子先生が亡くなられた、という現実が信じられず、いまだ呆然としております。
大きな大きな光を失ってしまった今、それでも先へと進んでいかなければなりません。
紘子先生もきっと、「まだまだ、もっと強かにやらなきゃダメよ!!」とおっしゃっておられると思います。
先生からの激励を思い浮かべながら、さらに研鑽をつみ、そして発展させていかなければ、との思いを強く抱きます・・・
中村紘子先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
今日のテーマは



ジャン・イヴ・ティボーテ(ピアノ)

四日町のベイスターズさんのリクエストにおこたえして

ダニエル・バレンボイム(ピアノ)


子守歌 "Guten Abend"
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)

そして


神島地区に伝わる奇祭 川かんじょう
風景はこんな感じでした



毎年8月1日の夕刻、神島区民が協力して行い、「川かんじょう」というのは、約3m四方の竹枠に麦カラを敷き詰めて、厚さ1mほどの筏に、長さ5m〜6m以上の松明(たいまつ)を立てたものです。 -伊豆の国市観光協会ホームページより


神益麻志神社の下辺りまで運んで松明に火を付け、10人ほどの若者があやつり、「ウ、ウ、ウワハ(ヒャ)イ」と囃(はやし) 対岸にいる子どもたちはこれを受けて、「ウ、ウ、ウワハ(ヒャ)イ」と答えます。これをくり返し、神島橋の下流まで約1kmを流します。 -伊豆の国市観光協会ホームページより



狩野川の水霊をしずめ、水難者の供養、地区の安全を願う行事です。 - 伊豆の国市観光協会ホームページより
今まで伊豆の国市にいたはずなのに、昨年まで知らなかったこのお祭り

昨年、そして今年のポスターがとっても奇抜で強烈に印象に残っておりました。今年、ようやく見ることが出来ました!!
橋と川からの掛け声がこだまし、川にうつる松明の明かりも幻想的で美しかった

また来年以降も見に行ってみたいなー と思います。
思い浮かんできた曲は・・・


高橋アキ(ピアノ)

次回の放送は 8月30日(火) 14時~ です!
都合により、少し間が空きます。
テーマは


お楽しみに~~~


スポンサーサイト